断腸亭料理日記2011
2月11日(金)祝日
さて。
建国記念の日で、連休。
私も、暦通りに休み。
この休みは、少し仕事を持ち帰っているのと、
来週に迫った、今月の『講座』の準備。
今日は、天気予報通り、朝から、浅草も雪。
だが、地上は温かいのか、積もりそうもない。
今日は、減ってきた雪駄の踵(かかと)を直さねばいけないので、
いつもお世話になっている、浅草ひさご通りの、履物や、まつもと、へ、
来週を前に、直しに行こうと決めていた。
月に一度の『講座』には着物を着ているので、
必然的に、毎回雪駄を履くことになる。
二足あるのだが、どちらもあっという間に、
減ってしまうのである。
雪駄の踵には、踵用の皮が貼ってあり、
そこに金具が埋め込んである。
これが金具を含めて、減ってきたのである。
と、いうことで、ひさご通りの、まつもと。
雪の街に出てみるのもいいだろうと、
昼すぎ、自転車。
透明のビニール傘。
片手運転だが、これならば、まだよかろう。
菊屋橋交差点を渡って、合羽橋通りをちょいと北上、
東側の路地に入り、本願寺裏を抜け、国際通りを渡り、六区。
雪で多少は少ないが、それでも観光客なのか、
けっこう人が出ている。
ウインズの前を通り、ひさご通りのアーケード。
傘を閉じる。
まつもと履物店。
間口は、3〜4間。
小さな店、で、ある。
自転車ををとめて、店に入る。
店には、ご主人。
自転車、ここでいいですか?
と、声をかける。
どうも、お隣に、はみ出して置くと、
うるさい、ようなのである。
相談し、二足とも、張り替えてもらうことに。
手を動かしている、ご主人と世間話。
ご主人。
あの、、、芸人さんでしたっけ?
落語家さん?
え?
以前に、着物着てたから。
そう。
着物を着て、ここに歩いてきたことがあった。
いえいえ、サラリーマンですよ。落語はしますが、趣味で。
と、私。
なんだ。
でも、なんか、そんな雰囲気してたから。
と、ご主人。
え?でも、なんかしてるでしょ。
と、なおもご主人。
まあ、定期的に、着物は着ているが、、、。
説明が面倒なので、適当な、受け応え。
作業が終わって、お勘定をして、出る。
はぁ〜、そんな、雰囲気、ですか?。
喜んでいいのか。どうなのか。
ともあれ。
雪、なのであるが、
ラーメンが食べたいと、さっきから、
考えていた。
この、すぐ近所に、なんでも佐賀ラーメン、
なるものが店を開いた、というのを、小耳にはさんだ。
言問い通りの、路地を入れて三本北の通り。
(前から気になっていたのだが、この通りに、
名前はあるのだろうか。
曙湯があって、千束五叉路からきている通り、で、ある。)
傘をさして、言問い通りを渡る。
次の信号、浅草三丁目、を、左。
右側にある。
佐賀ラーメン、美登里、と、いう。
雪の降る店の前に自転車をとめて、店に入る。
入ると、カウンターだけの小さな店。
こんな雪の日なのに、先客も二人。
いくつかのトッピングはあるが、基本はノーマルな
「ラーメン」、の、よう。
「ラーメン」を頼む。
きた。
(カメラが冷たくて、湯気でくもってしまった。)
見た目、九州のラーメンにしては白濁が薄いよう。
佐賀ラーメン、と、いうのは、むろん、初めて、
で、ある。
やはりとんこつ、なのであろうが、
経験のある、博多、熊本よりは、さっぱり、
すっきり。
麺は、博多に近いような、細めで固め。
なかなか、うまい。
うまい、のであるが、これも特徴なのか、
ちょいと、麺の量が少ない?。
あっという間に、食べ終わってしまった。
(しかし、替え玉、は、ない。
かわりに、なのか、なぜか、ここには、おいなりさんが、
置いてある。)
勘定をして、雪の中に、戻る。
赤札堂にでも寄って、なにか買って帰ろうか。
台東区浅草2丁目22−1
03-3841-2461
佐賀ラーメン 美登里
台東区浅草4-24-1
03-5808-5560
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