断腸亭料理日記2010
12月25日(土)
さて。
箱根からの帰り道。
三浦市の松輪へ寄ってみようかと考えた。
三浦の松輪というのはなん回か書いているので、
ご記憶の方もおられるかもしれない。
東京近郊では一番うまい鯖、の、あがる漁港。
寄って、そして、鯖を食べられないか、
あるいは買って帰る?。
ともあれ。
カーナビで検索してみると、どうも、漁協のやっている
レストランがあるらしい。
それを行先にセットし、福住楼を、出る。
小田原から西湘バイパス、大磯。
茅ヶ崎、サザンビーチ。
江の島。
とても寒そうだが、波があり、サーファー達が
随分と出ている。
七里ヶ浜。
鎌倉、材木座海岸。
逗子、葉山、三浦海岸に出て、南へ下がって、
江奈湾、松輪海岸到着。
あった、あった。
レストハウスらしき建物。
車を停めて、外に出る。
やはり、風が強い。
建物に入って、レストランは二階。
頼んだのは、おすすめらしき、焼き鯖と、
金目の刺身。
焼き鯖。
焼き加減は、ほんの炙った程度。
〆サバ、マグロの刺身もついている。
炙った鯖は、さすがに松輪、うまい。
金目の刺身。
脂があり、あまい身、で、ある。
添えてあるたこ、が、またうまい。
たこといえば、この近くだが、佐島が有名。
帰りに、レストランの前にあった、売店に寄ってみる。
1本、1200円。
御徒町の吉池で買うのと、同じくらいか、
少し高いくらいか。
(だいたいにおいて、先のレストランもそうだが、
産地だからといって、安くない。
そんなもの、である。)
もう閉めようかと思ってたんだよ、という、漁師風の
店番の兄んちゃん。
まあ、買ってみるか。
兄んちゃんが、大根を一本、持ってって、と、くれた。
ここへくる途中も畑を多く見かけたが、
ご存知、三浦大根の本場、で、ある。
(もらったのは、先の方が太っている
三浦大根ではなく、普通の大根。三浦では
実際には三浦大根よりも、普通のものも多いようである。)
帰り道も、カーナビまかせで、帰宅。
帰宅し、鯖を出してみる。
鮮度のいいうちに、さばいてしまおう。
三枚におろし、半身を塩で〆る。
下は、見た通り、中骨。
塩をし、これは焼いてみようか。
〆る時間は、通常の半分、
1時間ほどでよかろう。
1時間後、水洗い、酢洗い。
再度、漬けるための酢に。
食べたのは、夜。
この写真では、よくわからないが、80%は生。
松輪の鯖というのは、脂もあるが、身にあまみがあり、
鯖らしい旨味が濃厚、で、ある。
焼いたのは、翌日。
松輪で食べたものよりは、火が入ってしまったが、
それでも、そうとうに、うまかった。
そういえば、NHKでやっていたが、
三浦、というところは、江戸の頃から、鯖釣りの
名所であったという。
昔から、松輪の鯖は、うまかった。
むろん、同じものは江戸では食えなかっただろう。
流通の進歩と、魚の扱い方のお蔭で、今は東京でも
うまい三浦・松輪の鯖が食える。
ありがたいこと、で、ある。
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