断腸亭料理日記2010
さて。
夏休みも終わり、再び、仕事に戻らなければならない。
皆様の夏休みはいかがであったろうか。
まあ、私の方は、そうとうゆっくりしたので、
仕事の方は、仕方なかろう。
(『講座』も次の土曜日に迫っている。)
と、いうことで、毎年書いているが、今年も。
8月5日(木)〜
今、日本の企業で全社員同時の夏休みがあるところ、
と、いうのは、どのくらいあるのだろうか。
皆がまったく自由に取る、というところも
あると思われる。外資などでは基本的には、
この形、で、あろう。
私の勤める会社は、古いメーカーでもあり、
むろん工場もある。工場現場ではない私達でも
一斉に土日を入れて連続9日間の夏休み。
で、その会社所定の夏休みは、7日の土曜から
15日の日曜までなのであるが、二日間早くさせ、
5日の木曜日からにした。
毎年、うちの夏休みは、年に一度、
内儀(かみ)さんと、海外に出掛けることにしている。
この習慣は結婚後もう、ずっと続けている。
私達は、ダイビングをするので、基本は、南の島へいき、
潜る、のが通例であった。
だが、昨年はアフリカの北西端、イスラムの国、モロッコへ。
世界遺産で、映画で有名でもある、カサブランカ、と
古くからの砂漠の民の交易で栄えた、ジャマエルフナ広場のある
マラケシュ。
なぜ、こんな所へ行ったのか、というと、一つは、
以前から、このエキゾチックな印象のあるモロッコという国へ
一度行ってみたかった、ということ。
もう一つの理由は、その前の年いった、アラブ、UAEの国、
ドバイ。
このドバイで、日本人には馴染みのないアラブ、
イスラムという地域であるが、意外によいところである、
という印象を持ったから、で、ある。
(じゃあ、なんで、ドバイなんぞへいったのか、
という説明は、長くなるので、省く。
ちなみに、一昨年というのは、やはり夏のことで
まだ、リーマンショック前の景気のいいころの
ドバイ、で、ある。)
モロッコの、カサブランカは海辺だが、
海流の関係で、海が冷たく、ダイビングはできない。
マラケシュは内陸の町で、むろん、ダイビングとは
関係ない。よって、昨年は、ダイビングはなし、で、あった。
(一昨年のドバイは、ドバイ自体のあるアラビア湾は潜れないが
外洋のオマーン湾までいって、ちょいとだけ、潜ってみた。)
そういうことで、今年は、以前のように、
南の島へ潜りに、のパターンに戻そうと考えた。
南の島といっても、ダイビングのできるところは、
世界中いろいろとある。
近いところでは、離島も含めた沖縄。
むろん、もっとに近い伊豆半島でも潜れるが、
いるもの、海底は、南の島とはそうとうに違う。
一度、海外で潜ってしまうと、なかなか、伊豆の海に
また潜ろうとは思わないものである。
沖縄は、西表(いりおもて)に一度だけいったことがある。
沖縄、特に本島から離れた離島は、すばらしい。
過去ほうぼうの南の島へいって潜ったが、世界有数のサンゴ礁と
魚をはじめとする海洋生物達は、ダイビングを
するには、沖縄の海はおそらく世界一、で、あろうと思う。
(しかし、ご存知のように、沖縄、特に離島は、
国内であるが、交通費がばかにならない。
グアムなんぞにいった方が、よっぽど安い。)
それ以外では、近いところでは、パラオ、
フィリピンのセブ島、インドネシアのバリ島。
または、ハワイのハワイ島、あるいは、南太平洋では
フィージー、ニューカレドニア、随分と遠いが、タヒチ。
それから、太平洋を渡って、メキシコカリフォルニア半島の
ロスカボス、さらに、大西洋、メキシコ湾のカンクン、コズメル。
そう、カリブ海のケイマン島へもいったっけ。
こうして並べてみると、随分といろんな
ところへいったものである。
ダイビングをなさらない方には、とんと見当は
つかなかろうが、どこも、ダイビングでは、
そこそこ知られたところ、ではあると思う。
しかし、一般には、ダイビングといえば、
もっと有名なところがある。
オーストラリア・グレイトバリアリーフ、
そして、エジプト、サウジアラビアの紅海、
レッドシー、で、ある。
レッドシーはダイビングの世界では、そうとうに有名なのだが、
治安の面もあるし、とにかくポイントまで都市部から遠く、
今のところは、あきらめている。
(一カ月でも休みが取れれば、可能かも知れぬが。)
じゃあ、グレイトバリアリーフの方はどうなのかといえば、
特段、深い訳があるというわけではないが、
なんとなく、いっていない。
(やはり、ポイントが遠く、船に乗って、いわゆるクルーズダイビング
になり、多少面倒というとも聞いていたようなことがあるが、
詳しくは調べていない。また、これだけ、有名なところなのに、
今さらいけない、ということもあるが。)
で、もう一か所。
ダイビングといえば、世界的に有名なところ。
それは、インド洋のモルジブ。
ここは、もう20数年前、新婚旅行へいったところ。
モルジブがダイビングのメッカであったこともよく知らず、
むろん、ダイビングのライセンスもなく出掛けたのであった。
ダイビングはできなかったが、あまりにも美しい
モルジブの海に出会った。
帰国し、すぐに内儀さんとともに、ライセンスを取得し、
翌年のクリスマスに再び訪れた。
その後も二回ほどモルジブにはいっている。
直近では、1998年。
久しぶりに、いってみようということになったのである。
さて、モルジブというのは、どこにあるのか、
ご存知であろうか。
飛行機は、マーレ経由スリランカのコロンボ行き。
乗っている人の、2/3はモルジブ・マーレで降りたが、残りの
1/3はコロンボまで。その多くは日本人で60歳以上と見受けられる
方々であった。スリランカの仏教寺院めぐりであろうか。
そのうちの一組の老夫婦に、我々が飛行機を降りる際に話しかけられた。
「ここはどこですか?」
「やっぱりスリランカの一部ですか?」
驚いた。
やはり、知らない人は知らないのかぁ〜、、で、ある。
ということで、再開、断腸亭料理日記
『断腸亭の夏休み・モルジブ』、その1 プロローグ
長くなった。
つづきはまた明日。
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