断腸亭料理日記2009
10月24日(土)夜〜
さて。
神田猿楽町の蕎麦や、松翁で一杯呑んで、松茸と舞茸の
天ざるを食って、出る。
ここからヨドバシカメラへ寄ろうという予定である。
なにかというと、ウインドウズ7。
少し前に、いわゆるネットブックではないのだが、
安売りで、5万円の某社のノートPCを買った。
これが、ウインドウズビスタでおそろしく、遅い。
安いので性能が低いのは承知であったのだが、
ネットブック用に、『7』は軽く作られている、というので、
入れてみようと考えたのである。
ヨドバシで、というのは、ポイントが期限切れになる、
という葉書がきていたから。
ヨドバシは秋葉原にも大きなのがあるが、
猿楽町から、アキバ、まで歩く元気はなく、上野にしようと
考えた。駿河台下から、坂を上がり御茶ノ水駅。
ヨドバシの上野は、上野駅の方に近いので、上野で降りる。
公園口から出て、横断歩道を渡ったところ。
ウインドウズ7を買って、出る。
ここまできたら、アメ横の魚やも、のぞいていこう。
きてみると、すみいか。
一山、500円。
大きいの小さいの取り混ぜて、5〜6杯はあるか。
小さいのは、新いかといってもよかろう。
うまそうである。
迷わず、買い。
ここからは、歩いて帰宅。
帰ったら、今日はなぜか、内儀(かみ)さんが
自主的に、さばいた。
洗って。
下足をぬいて。
エンペラを取って、皮をむき、開いて、置いておく。
食べたのは、夕飯。
実は、内儀さんは内儀さんで、
いかを買ってきていた、のである。
内儀さんの買ってきたのは、するめいか。
食べ比べではないが、両方食べてみる。
やっぱり、すみいかの方が圧倒的に、柔らかい。
特に、新いかと呼べるほどの、小さいものは、
するめいかと比べるまでもないだろう。
また、うまみ、あまみ、というような意味合いでは、
するめいかには、するめいかの、濃いうまみ、が、ある。
しかし、プチッという歯応え、噛み切ったときの
柔らかい食感、口に広がるあまみと、香り。
これらを合わせれば、やはり、すみいかに
軍配を上げざるを得なかろう。
さて。
まだ、残っていた、すみいか。
刺身で食べれば、やっぱり、あとは、
天ぷら、で、あろう。
今回は、天ぷらでも、天丼にして、翌朝。
米は、前の晩から、浸水させておき、
朝起きたら、炊き始める。
炊き終わる頃を目指して、揚げる準備。
ストックしてある、胡麻油とサラダ油半々の
天ぷら油を出し、鍋に入れておく。
ボールに玉子を割りほぐし、冷水と氷を入れ、
よく混ぜ合わせ、一度冷蔵庫に入れておく。
それから、丼つゆ。
これは、少し前にかき揚げを揚げた時に
(この日記には書いていない。)
できた、天かすを冷蔵庫に入れて取ってあった。
これを、鍋に入れ、桃屋のつゆを入れ、水、
しょうゆ、砂糖も加え、軽く煮込んでおく。
ここまでやって、一度余熱のため、
油に点火。そこそこの温度に上げておく。
すみいかは、一枚を半分程度に切って準備。
ここに、今日は、市販の天ぷら粉を両面まぶす。
先ほど作った、玉子冷水を冷蔵庫から出す。
ここに、小麦粉。
これは、天ぷら粉ではなく、普通の薄力粉。
ちょっと、使い分けてみる。
天ぷら粉だけでは、いかにも、天ぷら粉を
使いました、の、衣になってしまうので、
これはこれで、気に入らない。
そこで、こうしてみたのである。
衣の堅さは、天丼にするので、少し堅め。
このあたりで飯が炊ける。
一度火を止めた油に再度点火。
油温の上がるのを待つ。
衣を落とし、温度をみる。
いいかな?。
比較的高温。
ここから、一気に、衣着けから、揚げに。
天ぷら粉をまぶしたいかを、まずは三枚、
衣のボールに入れ、両面、つけて、1枚投入。
よさそうである、続けて、2枚も、入れる。
10秒数え、そこから返しながら、1分弱。
すみいかであれば、よいであろう。
3枚揚げて、なかなか調子はよさそう。
全部で、10枚ほど、残りも全部揚げる。
飯を丼に盛り付け、揚がったいかをのせ、
先ほど作った丼つゆをかける。
天丼なので、ドボッと、一度つゆにつけてから、
とも思ったが、かき揚げならばこの方がよさそうだが、
普通のいか天なので、少し食感もあった方がよかろうと
後からかけることにした。
できた。
すみいかの、天丼。
やっぱり、すみいかは、刺身もよいが、
天ぷらは、また、増してうまい。
柔らかいし、プリプリ。
むろん、飯にのせて、天丼でもうまい。
朝から、大満足、で、ある。
P.S.蛇足だが、ウインドウズ7は、入れてみたが
なるほど、速い。
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