断腸亭料理日記2008
5月4日(日)夜
実施的な、連休二日目。
今日は、毎度お馴染み、合羽橋の太助寿司、ということになっていた。
電話を入れたのは、昨日。
夜、18時前、内儀(かみ)さんとともに、
自転車、素足の雪駄履きで、向う。
そろそろ、素足に雪駄が気持ちがよい季節になってきた。
中学、高校の頃からであろうか、私は、暖かい季節は、
スニーカーでも、素足が好きである。
(皮靴では、さすがに素足、というのはないが。)
雪駄はこの前、着物を着て、日本橋までそばを食いに行った時にも
履いていたが、昨年、浅草、ひさご通りで買ったもの。
皮の蜻蛉の柄の鼻緒で、竹皮の表、裏は本皮。
踵に鋲を打っているので、引きずって歩くと、
チャラチャラと、よい音がする。
ガラの悪い音、ともいうかもしれぬが、
これがよい。
ともあれ、太助寿司。
店に入り、カウンターに座る。
ビールをもらい、お通し。
海老と、向こう側は、鮟肝の豆腐。
親方が、この三日間、河岸が休みなんだよ、という。
3、4,5と、休みらしい。
三日休まれると、きついね、、。
ということで、今日は‘きつい’ようである。
まずは、刺身。
これは、内儀さんと二人前。
白身は、まこがれい、内湾(東京湾)。
手前に、その、えんがわ。
食感もよく、随分と、うまみ、が、ある。
赤身は、まぐろと、どっちがいい?
と聞かれたが、鰹にしてもらった。
もう、初鰹とは、いえぬかもしれぬ。
ほんの少し、脂が入ってきたか、、。
しかし、みずみずしく、うまい。
いかは、すみいか。
だいぶ大きいもののようである。
身が厚い。
たこと、赤貝、ボタンエビ。
キンキを焼いてくれた。
北海道、網走、釣りのものという。
脂があって、うまい。
骨もなめるように、食べる。
握り。
きんめ。
いつものように、焼き霜。
(表面を軽く炙ったもの)
蒸し鮑(あわび)。
夏になると、いつも出てくる。
鶏皮でつけた香りがよく、滋味があり、うまい。
うに。
いつもの、北海道浜中の馬糞。
もう少しすると、利尻のものが出てくるが、
それまでは、これ。
みる貝、といわれたが、
ショーケースに、煮はまがあったので、こっちにしてもらった。
この大きさにはびっくり、で、ある。
茨城鹿島、だという。
うまい。
小肌。
珍しく、おぼろ、をのせて。
大トロ。
大トロを握ってくれるのは珍しいかもしれぬ。
那智勝浦。
脂といい、あまみ、といい、やはり、飛びきり、で、ある。
最後は、穴きゅう巻き。
太助寿司看板の、穴子もこのところ、身が薄く、
脂ののりも今一つ、らしい。
そこで、巻物、に、なった。
腹一杯。
河岸が休みでは仕方がない。
しかし、十二分にうまかった。
まあ、あまり、力を入れないで、
食べるというのも、いいではないか。
お勘定は、¥12000。
電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6
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