断腸亭料理日記2008
断腸亭の夏休みは、8/7〜8/15、ドバイへ行ってきた。
『断腸亭、中東ドバイへ行く』として、先週一週間、5回分、
ドバイという国のこと、街のこと。
泊まった、アラビアンリゾートホテルのこと、
ホテルの食事のことなど書いてきた。
今週も、食い物を中心に、ドバイのこと、
もう少しだけ、おつき合いを。
さて、これはホテルのサービスなのだが、ちょっと見たことが
私もなかったので、載せておきたい。
長期滞在のリゾートホテルでは、昼間、掃除をはじめ、
タオルの交換など、昼間用のサービスをし、
夕方から夜にかけて、もう一度係りの人がきて、ベットカバーをはずし、
夜用のサービスをしてくれる。
上の写真はこの時に毎日、タオルを使って、
こんなものを作ってくれた。
最初のが、いか、二つ目は白鳥、三つ目が犬、四つ目が象か。
どの部屋でもやっているのかは、わからないが、
なかなかおしゃれ、なサービスで、ある。
さて。
その後、ほぼ時間を追って、書いてみる。
先週、バッフェを主とした、ホテルのメインレストランの
朝食、夕食を書いたが、これ以外にも、ホテル内には
かなりの数のレストランがある。
二日目の夜、ホテル内のスペイン料理のレストランへいってみる。
パン。
スペインで一般的な、小皿のおつまみ、タパス。
手前から、右回りに、ポテト、いかリング、メロンと生ハム、
アスパラのフライ、クリームコロッケ(の、ようなもの。
名前はわからないが、正確には、コロッケではなく、フライ。)、
野菜ののったラスク。中央は、ピーマン、玉ねぎなど、野菜のマリネ。
スープももらった。
えびのみそをたっぷり溶かし込んだ、コクのあるスープであった。
滞在中ほとんどをホテルですごしたのだが、
三日目、一日だけ、ダイビングにいった。
なん回か書いているが、私達は、年一回のリゾートダイバーであるが、
もう二十年来のダイビング歴がある。
アラブといえば、紅海、レッドシーが
世界的にもダイビングスポットとして、有名である。
ドバイの前のアラビア湾はダイビングとしては、
向いていないのは、事前に知っていた。
ドバイから、いけるダイビングスポットは、オマーン半島の東側、
オマーン湾沿い。ダイビングショップの車で、2時間ほど。
砂漠の中を突っ走っていった。
ドバイを離れる、すぐに、砂一面の砂漠。
まさか、野生ではなかろう、放牧されているのかと思われるが、
道路の脇の見えるところにもラクダがいた。
UAEでも地方へいけば、オアシスでは野菜や
特産のナツメヤシも育てられ、また、こうして、
わずかながら、ラクダやヤギ、などの
昔ながらの放牧生活をしている人々もいる、という。
東へ行くと、砂漠はやがて、乾燥した岩山になり、
間もなく、東海岸に出る。
これは、岩山の谷間にある静かな海に近い地方都市、
ディバ(Dibba)という町のモスク。
近代的な大都市ドバイと比べれば、大違いで、車もまばら。
前にも書いたが、UAEという国は、ドバイ、アブダビなど、
石油の出る、裕福な首長国以外にも五つの首長国がある。
東側は、フジャイラという首長国。
上のディバという町は地域的にはフジャイラ首長国の
領土のようなのだが、ガイドブックによれば、
実はフジャイラ、シャルジェ、さらにすぐ隣の国、
オマーンの三つの首長に支配されている町だそうな。
この支配、というのが、どういうことなのか、よくわからぬが、
このアラブ地域は、我々が考える、国境、領土、というものの考え方も、
まだ、随分と違っているのかもしれない。
この町から、海岸に出たところ。
ダイビングサービスは、ホテル、ル・メリディアンにある。
(メリディアンはフランス系のホテルチェーン。
東京お台場にもあったが、今は、別系列になっているよう。
正確には、Le Meridien Al Aquah Beach Resort という名前。
ちなみに、このすぐそば北側には、
日航のJALフジャイラというのもあった。)
そこから、着替えて、近くの漁港からボートで、ダイビングへ。
その漁港の桟橋で、暑い炎天下、小魚釣りをする地元の人々。
ドバイでは聞くことができなかったが、
この静かな海辺の町で、はじめて、モスクから、
人々にお祈りの時間を伝える例の、「アッラー、アクバル・・・」
の声を聞くことができた。
ボートからみた、メリディアン。
美しい海と、背後に乾燥した岩山が迫り、
他にはなにもない、静かなリゾート。
ドバイなどとはまた違い、こうした、なにもないところで、
おもいっきりのんびりするのもよいかもしれない。
ダイビングはというと、若干透明度は低かったが、
魚影は濃く、よいポイントであった。
波が少しあり、船酔いの内儀(かみ)さんにつきあい、
一本で終わる。
その後、メリディアンのビーチのレストランで昼飯。
炭焼きの牛肉をはさんだ、バケットパンのサンドイッチ。
フランス系のせいか、付け合せの野菜も、ちょっと気が利いている。
切っただけのニンジンだが、バジルの入ったオリーブオイルが
かけられ、うまい。
このレストランはビーチのすぐそば。
眺めはすばらしいのだが、やはり、暑い。
ドバイも暑かったが、それはこの東海岸も同じ。
冷房の効いていない、屋根はあるが、オープンエア。
食べていると、もう汗だく。
こちらで飯を食う時には、冷房の効いたところでなくては
この季節は無理、で、ある。
3時過ぎ、ダイビングショップの車で、ドバイへ戻る。
帰り道、途中から、薄い霧が出てきた。
この霧はドバイへ着いても、続いていた。
40℃を越える気温で、いつも天気がよく、湿度も高いが、
霧が出ることも、たまにはあることとみえて、
誰も驚いていなかった。
『断腸亭、中東ドバイへ行く』6回目終了。
まだまだ続く。
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