断腸亭料理日記2007
9月16日(日)第一食
きょうも暑い。
9月に入って、少し涼しくなったと思ったら、
先週の台風の後、で、あろうか、また暑さがぶりかえしてきた。
こういつまでも暑くては、せっかくの連休であるが、
なにをする気力もなくなってしまって、いけない。
なにを食おうか。
暑いと、やっぱりカレーであろう。
金曜日に、五反田の不思議なスープカレーの店
『うどん』へいったが、あれを作ろう。
昨年の夏、やはり同じようなことをしている。
スープカレーは、ダシ、が肝(きも)で、ある。
骨付き肉がよかろう。
冷凍庫に、鶏ももの骨付き肉が、一本、凍っている。
一本では足らない。ハナマサに買いに出る。
生の手羽先、手羽元、と、ある。
しかし、量は多いが、4〜500円と安くない。
家にあるものと同じ物であるが、
冷凍の骨付き鶏もも肉を一袋。5〜6本入って、600円。
いっそのことこれにしよう。
トマト缶もなくなっているので、買い置きも入れて、3缶ほど。
まずは、玉ねぎ一個半、みじん切り。
これは内儀(かみ)さんにさせる。
それから、にんにく、しょうが、各大さじ1程度みじん切り。
これらを皿にたいらに広げ、サラダ油を少しふりかけ、混ぜる。
このまま、レンジ。野菜の下ごしらえモードで加熱。
自動加熱であるが、15分程度であろうか。
ムラになるので、2〜3回、途中で、かき混ぜる。
すべてをフライパンで炒めるのよりも、格段に手間は省ける。
同時進行で、もも肉をフライパンで焼く。
骨付きであるので、全体に、焦げ目を付けるのは無理だが、
可能な限り、表面を焼く。
レンジは、一度切れてから、追加で、3〜4分。
焦がしてはいけないが、できるだけ、事前に水分を飛ばす。
OK。
フライパンに移し、広く広げ、ごく弱火で、加熱。
時折、混ぜる程度。
ここで、ちょっとした、さらなる裏技というのか、
ショートカット法。
ごく弱火より、少し強め(ようは、弱火、か。)で加熱する。
すると、フライパンに接しているところから、狐色になってくる。
このまま炒めつづけると、そこだけ、焦げてしまうが、
火から外し、落ち着かせる。落ち着いたら、かき混ぜ、
再度、火にかける。これを繰り返す。
こうすると、多少、全体が狐色になるのが早い。
全体が狐色になってきたら、火を止め、
水を大さじ一杯ほど入れ、馴染ませる。
そして、普通のインドカレーであれば、ここで様々なスパイスを
入れるが、スープカレーは、『うどん』に習って、特定の
スパイスを効かせない。
そこで、S&Bのカレー粉赤缶。
ただし、辛味は欲しいので、レッドペッパーは
大さじ1ほど(通常の量)を入れる。
これを、水分を馴染ませた玉ねぎによく練りこむ。
馴染んだら、煮込み用の鍋に移す。
焦げ目を付けた、骨付き鶏もも肉、水、トマト缶(カットしたもの)、
ローリエ4〜5枚、フェネグリークリーフ、ブイオン1個を入れ、煮込む。
同時進行で、今度は、飯を炊く。
毎度であるが、タイの香り米。(だいぶ減ってきたが、まだまだある。)
洗っただけで、すぐに炊飯器ではなく、鍋で炊き始める。
鍋の方が、速いから、というだけの理由ではある。
強火で、噴いてきたら、一度全体を混ぜ、弱火にする。
タイ米を鍋で炊く場合は、日本の水加減では少ないようだ。
水分がなくなってきても、まだまだ、芯があるので、
なん回か様子をみながら水を追加する。
OK。ふたをして蒸らしておく。
カレーの方の様子をみる。
せっかくの骨付き肉であるから、よく煮込んだ方がよいであろう。
40分、、もう少し、、、。
肉が骨から簡単にほぐれるくらい、がベストであろうが、
腹が減った、早く食いたい。
そこそこのところで、塩を加え、味を決める。
いいだろう。
盛り付け。
タイ米もなかなかよく炊けた。
『うどん』の作法通り、カレーはカレー、ライスはライスで
別々に、食べる。
スパイスを別々に入れる、インド式のカレーではなく、
カレー粉にすると、とても食べやすく、
日本人にあったカレーになるのであろう。
レッドペッパーを効かせてあるので、辛いことは辛いのだが、
いくらでも食べられるスープカレーである。
べらぼうにうまい、というほどではないが、
確かに、クセになる、毎日食べられるカレー、かもしれない。
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