断腸亭料理日記2007
5月20日(日)昼
さて、三社祭、で、ある。
一昨日夜から義母(内儀(かみ)さんの母親)が拙亭に遊びに来ている。
せっかくよいタイミングであるから、三社祭を見にいこう、
ということで、義母のお供、で、出ることになる。
毎年、むろん近所でもあるので、なんらかの形で
見にいってはいる。
今日の三社祭は、最大の見ものでもある本社神輿の渡御。
ご存知のない方もおられるかもしれぬが、
筆者らの、鳥越祭もそうだが、このあたりの祭りは、
町内ごとの神輿と、神社の神輿とがあり、神社の神輿を本社
(ほんしゃ、あるいは、ほんじゃ、などという)神輿
とがある。
三社祭の場合、本社神輿は、三社、というだけあり、
一宮、二宮、三宮、と、三基ある。
浅草神社の氏子町内は東部、西部、南部と三つに別けられ、
それぞれ、一宮、二宮、三宮を担ぐ。
拙亭のある、元浅草からは、南部が最も近い。
三社祭のHPで三宮の渡御順路と時間を確認する。
昼前に田原町あたり。
義母、内儀さんともに、
三人で、ぶらぶらと出かける。
昨日の午後から引き続いて、日差しは強いが、
今日もさわやかで、天気がよい。祭り日和、であろう。
今日も筆者は下駄履き。
田原町の交差点から、国際通りを、旧仁丹塔交差点あたりまでくる。
人出もなかなかなものである。
神輿は、雷門通りを、こちらへ向かっているところ、で、ある。
ちょうど角の歩道から見る
ここから、田原町の交差点を左に曲がり、浅草通り
都税事務所前あたりで、次の町会へ渡すところまで、
ついて、見る。
日向にいると、日差しが強い。
神輿は浅草通りから、路地を曲がり、寿に入っていく。
義母は、三社様こと、浅草神社へいってみたい、と、いう。
ここから、北上、雷門通りを突っ切り、
オレンジ通り、途中、大学芋のうまい、おいもやさん興伸
で、紫芋のソフトクリームなぞを買い、なめながら、
仲見世を抜け、三社様へ。
お参りし、さて、どうしようか。
人出も多く、ちょっと、休みたいが、これでは
座れるところも、少なかろう。
西参堂から、六区。
このまま、いっそのこと、真っ直ぐ帰ってしまってもいいか。
国際通りを渡る。
そうである!
毎度お馴染み、そばのおざわ、は、どうであろうか。
店の前までくる。
(細かい話であるが、店の軒に下げられている、提灯は、
三社祭ではなく、八幡祭、と、してあるのに、気が付かれるだろうか。
この界隈(西浅草二丁目)だけ、三社様の氏子ではなく、
この、おざわのすぐそばにある、八幡神社の氏子になっている。
お祭は、同じ日に行われるので、この界隈も、お祭、で、はある。)
覗いてみると、座れそうで、ある。
意外に、祭見物の観光客は、国際通りを渡ったこちら側までは
こないのであろうか。
そうはいっても、お客も多いのであろう、
今日は、女将さんともう一人いらっしゃる。
瓶ビールをもらい、筆者は太打ちに、とろろ。
内儀さんとお義母さんは、ノーマルな、ざる。
例によって、厚いひもかわうどんのような、麺である。
ここでは、とろろ、は、初めてかもしれない。
厚いそばを箸でつまみ、とろろのつゆをつけて食う。
とろろのつゆは、コクがあってうまい。
太打ちのそばとも、別段問題はなかろう。
まあ、麺への、絡み方、のようなところからみると
細い方がよりよいの、かも知れないが、しっかりとそばの味も
味わえ、かつ、とろろの味も味わえる。
こういう組み合わせ、と、いうのも、おもしろいであろう。
うまかった、うまかった。
帰りは、皆、疲れた。
一駅だが、TX(つくばエクスプレス)で帰宅。
手打そば・おざわ
住所:東京都台東区西浅草2-25-15
電話:03-3841-6450
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