断腸亭料理日記2007

チャパティとカレー

5月6日(日)第一食

さて、連休最後の日、で、ある。

話は、昨夜(5日夜)に戻る。
夜中、なぜか、カレーが食べたくなり、作ったのである。

例によって、インド式カレー。

直近では、ボーズ氏のカレー、ということで
新宿中村屋の元祖のカレーの再現(?)で、あった。
鶏の足をバターで揚げ煮にしたり、とにかく大量にバターを
使い、たいへんなものが出来上がった。

今回は、これをマイルドにしてみようと考えた。

まず、鶏の足を、サラダ油で低温で、身がほぐれてくるまで
ゆっくり揚げる。

同時進行で、玉ねぎ、一個分をみじん切りし、
にんにく、しょうが、大匙1ほどみじん切り。
これを大きな皿に盛り、ここにバターを少し多目に入れ、レンジ加熱。
拙亭のレンジでは根菜の下拵えモード。

時折、様子を見て、かき混ぜる。

レンジが切れてから、フライパンに移し、炒める。
狐色になるまで。

ここまでで、双方、30分程度。
玉ねぎが炒まったら、水を少し加え、スパイスを入れる。

これは毎度入れているもの。
(前回をご参照いただきたい。)

トマト水煮缶。
毎回やっているわけではないが、
今日はミキサーをかけてから、入れる。

煮込み用のスパイス(これも前回参照)、S&Bカレー粉、
固形スープの素、一個、水、塩。

冷蔵庫に生クリームがあったので、入れてみる。
(インドのカレーにはヨーグルトを入れるレシピもあるが
生クリームを入れるレシピがあるかどうかは、知らない。)

これで、ふたをして、煮込んで、30分。
この日は、これでそのまま少し食べて、寝る。

6日、朝起きて、このカレーを食べようと思ったのだが、
ライスではなくチャパティーか、ナンか、で、食べよう。

以前に、ナン、も、作ったことがある、
が、ちと、面倒で、ある。

チャパティーは作ったことはないが、
メキシコ料理の小麦のトルティージャは作ったことはある。

似たようなもんであろう。
ちょっと調べてみると、塩と油を入れる、というレシピもあるが
基本的には、かわらない。
ついでにいうと、中国の北京ダックなどを巻く皮も、
同じようなものであろう。

小麦粉を水で練って、のばして焼いたもの。

ボールに強力粉を適当に(1カップ弱か)入れ、
水を入れ、なじませ、こね、休ませる。

ここまでは、餃子の皮などとも同様である。

そして、適当な大きさに分け、麺棒でのばす。
これも、大きいだけで、餃子の皮とかわらない。

最初の小麦粉の量がどのくらいで、何枚くらいになるのか、
よくわからなかったが、3枚になった。
ちょっと少なかったか。

あとは、フライパンで焼く。
インドではタンドリーがあれば、タンドリーで焼くらしいが、
フライパンでもいっこうに問題はないようである。
(タンドリーとはインドの石の釜で、ナンや、チキンなども焼く。
タンドリーチキン、のタンドリーで、ある。)

そういえば、中央アジアの遊牧民や、中近東の人々も
名前は知らぬが、小麦の皮状態のものを食べていたような
記憶があるが、遊牧民は、移動するのでタンドリーなどなく、
焚き火に鉄板で焼いていたのではなかろうか。
(いい加減な記憶である。裏付けはない。)

ともあれ、比較的強火で、焼いてみる。
途中で、膨らんできたりもする。

ちょっと、かたかったかもしれないが、
チャパティー、らしいものが、3枚できた。

出来上がり。



鶏の骨付きもも肉であるが、やはり、
バターで揚げ煮にしたものとは、味が違う。
バターの方が、勝る。
(コロッケなどでも、ラードで揚げるのと、
サラダ油で揚げるのとでは、味が格段に違うのと
同じようなものなのであろう。)
油で揚げるのがポイントであったのではなく、
バターで、というところが、ポイントであった。

前回、バターで揚げ煮にしたところへそのまま
炒めた玉ねぎやら、スパイスやら入れてしまい、
ベトベトのカレーが出来上がってしまった。
おそらく、揚げるバター(ギー)はそのまま置いておき
煮込むのは別にすればよかったのである。
(後の、ギーの始末が問題にはなるが、、。)

結局、いつも作っている、インドカレーと
大差のないものにはなった。

チャパティは、そこそこ食べられるものにはなったが
先にも書いたが、もう少し、柔らかくてもよかった。



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