断腸亭料理日記2007
6月16日(土)第一食
梅雨に入ったというのに連日、天気がよい。
東京は14日、木曜に梅雨入り。
この日は曇りであったが、昨日、金曜もよい天気で
最高気温は31℃にもなって、日差しも強かった。
週間予報によれば、しばらく、このようないい天気が続くという。
今年は、空梅雨、で、あろうか。
既に、関東北部の水がめの水位も下がっているよう。
少し、心配、で、ある。
10時過ぎ、起床。
今日も、よい天気。暑くなりそうである。
第一食、今日はどうしようか。
お祭も終わって、仕事も今週は多少段落が着いた。
筆者の毎週土曜日の第一食、路麺に戻ろうか。
毎週なにかあると、なかなか、行くことができない。
(これは時間がない、という実際上の理由よりは、余裕がない、
という精神的な理由の方が勝っている。)
こう暑くなってくると、冷し、で、あろう。
冷しといえば、田端、かしやま、か。
あそこのうどんは、自家製で、腰があって、滅法うまい。
それも、あの腰は、冷しであれば、なおよい。
2月に、田端から元浅草の拙亭までの徒歩、道々を延々と書いた。
今日は自転車。
草履を履いて、出る。
拙亭のある元浅草一丁目から真っ直ぐ北上。
浅草通りを渡り、合羽橋本通りにあたり、左折。
清洲橋通り、昭和通りを突っ切り、路地を抜け、
金杉通りを渡り、線路際の細道に入る。
凌雲橋の下をくぐり、ラブホテルの林立するなかを抜け、
鶯谷駅前、言問通りもくぐり、根岸の里。
今は、建て込んだ住宅地、クランクに抜け、
旧音無川の通りに出て、左折。
羽二重団子を左にみて、日暮里駅前。
右側のひぐらしの里再開発。ビルの工事も大分進んでいる。
路地を抜け、常磐線の踏み切りも渡り、西日暮里駅。
通りを渡り、線路際の道。
道なりに、右。
隅田川貨物駅へ向かう、貨物線の踏み切りを左に渡る。
真っ直ぐいって、冠新道。
東北本線の土手沿いの路地へ右折。
しばらくいって、左に。東北本線をくぐり、真っ直ぐ。
田端大橋の袂。右に曲がり、左側に交番。
これを入ると、田端の路麺、かしやま、が、ある。
12時前。店はなかなか繁盛している。
交番のお巡りさんも、来ている。
(お巡りさんは、取りに来て、交番で食べるようである。)
自販機。
冷し、のうどんはよいが、なにを入れよう。
冷しであると、いつも、大和芋を使った腰のある、とろろ。
天ぷら(かき揚げ)も、ほろほろとくずれる食感が、うまい。
よし。両方入れようか。
冷しのうどんに、天ぷらと、とろろ。
この時間の店は、若主人と、お婆ちゃん。
(お母さんかも知れぬ。腰が曲がっているが、とにかく
腰が低く、いつもにこやか、なのである。)
待っている間に、お婆ちゃんが、冷しの場合は、
ねりわさびの容器を持ってきてくれる。
若主人の手際を見ながら待つ。
できた。
いつもではないが、今日はいいタイミングで、
うどんがゆで立て、で、ある。
とろろにうずらの生卵、青海苔がふりかけられている。
そして、かき揚げ。
うどんを箸でつまみ上げてみる。
しこしこ、で、ある。
やはり、冷しで、十分にうまい。
かき揚げも、ほろほろしているので、冷しでも合う。
とろろも、濃く、うまい。
うまかった、うまかった。
「ごちそうさま〜」
「ありがとうございます〜」
と、若主人と、お婆ちゃんの丁寧な声を後ろに、店を出る。
店の前に停めた自転車に乗ると、短時間の間に、
サドルは強い日差しに熱せられて、かなりの熱、で、ある。
日も高くなって、暑い。
シャカシャカと自転車をこいで、帰途につく。
※お詫びと訂正
昨日配信分、きんぴらゴボウの由来で、
金太郎さんの歌を
「足柄山の金太郎」、
「あ〜しがらや〜まの、き〜んたろう〜・・・」
などと書きましたが、これはとんだ大間違い。
一番の出だしは
「まさかりかついで金太郎」
が正解。
二番の出だしの
「足柄山の山奥で」
と混同しておりました。
お詫びして訂正いたします。
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