断腸亭料理日記2007

合羽橋・太助寿司

8月5日(日)夜
どうも、急に本格的な夏が来て、休みとなると、
ゴロゴロした、生活になってしまった。
食い物もあまり、代わり映えのしない、メニュー、で、ある。

暑さで、ダラダラしてばかりは、いけない、
というわけ、でもないのだが、夜、太助寿司にいくことになった。

昼過ぎ、TELしてみると、
「待ってたんだよ〜」という親方の、声。

19時に内儀(かみ)さんと行くことにする。

自転車で出ると雨がぽつぽつ、きている。
夕立になるのであろうか、、。
ちょっと心配であるが、一先ず、急ごう。

浅草通りを渡って、松が谷。
矢先様の脇を通って、合羽橋本通り。
右に曲がって、太助寿司、で、ある。

入って、カウンター。
今日は、予約も多数入り、盛況の様子。
ただ、親方は、少し、いいずらそうにしているが、
要は、先週ウイークデーも盛況で、台風などもあり、
お目当ての、利尻の馬糞うにが、今日はない、ようなのである。
まあ、そんな日もある。

じゃあ、ということで、お盆休み明けの
次の日曜日、約束させられてしまった。

お通し。


和歌山のとこぶしに、うにを和えたもの。
「ほら、いちご煮、ってあるでしょ」、と、いう。
青森八戸の名物、いちご煮。うにとあわびを煮合せたものである。
それから発想したもの、ということ。
氷が涼しげ、で、ある。

刺身。

鯛、千葉竹岡。たこに青柳。
鯛は、少し厚めに切ってある。
あまく、味が濃い、というのであろうか、
べらぼうに、うまい。

前回も、出たが、若狭の岩牡蠣。
クリーミー。


続いて、焼き物。
先ほどの、竹岡の鯛の兜焼き。


塩焼きであるが、脂もあり、うまい。
これはもう、骨を舐めるように食べるしかない。

さて、握り。
トロ。


大トロ、といってよいのではなかろうか。
太助寿司、では、大トロは珍しいかも知れぬ。
堪えられない。


函館の先の戸井。
津軽海峡をはさんで、青森の大間の対岸。

白いか。


みる貝。


むろん、本みる。

うに、で、ある、先に書いたように、利尻の馬糞ではなく、
函館の、むらさきうに。


むろん、むらさきうに、と、して十分に、うまい。

今日の、目玉の一つかもしれない。
新子。


新子とは、鮨屋では、普通は、小肌の子供のことをいう。
今日のものは、三河湾。
もう少しすると、江戸前が入ってくる、という。
新子の季節は本当に短い。1〜2週間であろうか。
あっという間に、普通の小肌になってしまう。

どう違うのか。
ひと言でいうと、繊細、といったよいのか。

小肌には、親でも、微妙な香り、があるのだが、
身の味が淡い新子は、その香りをより味わうことができる。
そんな風に筆者は思っている。

小柱。


これも太助ではよく出るが、
北海道のもので、大粒。
小柱は、青柳の貝柱。貝の名前は、ご存知、バカガイ。
種類としては、同じもののようだが、北海道のものは
特に、エゾバカガイ、と、いうらしい。

秋刀魚。


筆者は今年、初物。北海道。
塩で炙ってある。

かっぱを、手巻きでもらう。

ほぼ、終了、と、思ったが、
たまたまこの時、玉子が焼き上がったということで、
出してもらった。


ホコホコ、焼きたて、甘い玉子焼き。
(温かいと、甘みをより感じる。)

うまかった、うまかった。
満腹、満足で、ある。

また、月末。

一人、12000円ほど。

夕立にもならず、帰宅。

電話番号:03-3841-4811
住所: 東京都台東区松が谷2丁目26−6
水曜休み


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